毎日毎日、次の日の仕事の事を考えるだけでワクワクする。
楽しみで楽しみで仕方が無い。

職業・演奏家だが、「仕事」だとか、まして「お金の為」だとかっていう感覚は全く持った事が無い。

もちろんプロだから、お金が発生するが、お金の為に働いている訳では無い。

ただ、ただ、ひたすら追求し、より良い演奏をするだけだ。
日々、技と芸を磨く事が仕事とも言える。お金にならない地道な事こそ、本当の意味で仕事とも言える。
また、大事なのは心だ。ハートだ。精神だ。歌心も一つ。精神的なコントロールも一つ。一打、一発にかける想いも一つ。


「明日、また仕事だ…。嫌だな。」なんて言葉を聞く時があるが、なるほどな～て思うね。俺にはちょっと信じられない。

次の休みが待ち遠しいどころか、いつでも仕事が待ち遠しい。


単に演奏家と言っても様々な現場があり、毎回同じ現場は無いくらい多様だから、対応力も多様じゃないといけないのも事実だ。

まあ何だかんだ言っても、これで食ってるから仕事って言えば仕事だが。


難しいな。



逆の言い方をすれば、仕事だと思ったり、金勘定だけに走った瞬間に、終わるって事だ。

どうやって儲けるかよりも、どうやってお客様に喜んでいただこうか、どうすれば素晴らしい芸に、また魅力的な舞台芸術になるか、って事のほうが遥かに必要な事だし、大事だ。
いい演奏が出来なきゃ、金も何も始まらない訳だしな。

ある楽曲や演目を創るにしても、サウンドやアンサンブル、また音やフレーズが、自分のイメージする通りになるまでは絶対に諦めない。

金勘定してる暇があるなら、創作するわ。
追求するわ。
技を磨くわ。
芸を磨くわ。
開発するわ。
鍛錬するわ。
精進するわ。

それが、全てだ。


自分がこだわり、納得のいく芸をやる。
もちろん先方や依頼者の要求、意向、趣旨にも最大限に応える。
そして結果的に、お客様に夢と感動と元気を提供する。
これに対しての報酬がギャランティーだが、不思議な事に職業・仕事・商売なのだが、お金の事を考えるのは一番最後だ。
それでいい。

安く仕入れて高くうる商売とは違う。

演奏家はとか、芸術家はとか、カテゴリーに勝手に入れるのは勝手だが、育ちも目的も目標も生き方も価値観も好みも、全て違う生きてる生の人間が、人生をかけて追求する事に、金だの地位だの名誉だの。
ハッキリ言ってクソクラエだ。

貫き通す。

貫き通すだけ。

絶対に信念は曲げない。

貫き通す。


得たか得ないかじゃないんだよな。

幸せかどうかだ。


命ある限り、挑戦し続けるのみ。



以上、生命に人生に全てに感謝！