忍者ブログ
[422]  [421]  [420]  [419]  [418]  [417]  [416]  [415]  [414]  [413]  [412
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

小学校四年生の時だったな。
近所の模型店の前を通りかかった時にたまたま目に留まったプラモデルがあった。

めちゃめちゃリアルな御神輿のプラモデルだった。


昔から細かい作業は好きだし得意だ。
ガンダムのプラモデル、通称ガンプラはもちろん全種類作って持っていたし色も塗った。
他にも町や、戦場を再現したジオラマを製作したり、とにかく細かな作業や複雑なプラモデル作成には当時から自信があった。


だけど、その神輿のプラモデルは高額だったな~。
小学生が買える金額では無かったし、難易度も相当高いプラモデルだった。

家に帰っても忘れられずに、とにかく欲しくて欲しくてたまらなくなったなぁ~。
完成させて、自分の家に飾って奉納したかったなぁ。

それに何よりも、挑戦してみたかったんだよな~。
大の大人が作る様な難しいプラモデルを作ってみたくて。


で、あれはちょうどお年玉をもらって、お小遣いを持ってたんだよな~。


悩んだ末に一大決心して、清水の舞台状態で購入した。
当時の俺のお小遣い、一年分くらいしたからな。
そりゃ~、大変なもんだ。

それから毎日、毎日、少しずつ製作して、丁寧に作り上げた。
あまりにも説明不足の説明書(笑)とにらめっこしながら、結局一ヶ月くらいかかったかな。

毎日眺めて、自分の神輿に御参りしてた。
神棚の様にな。
正月になれば、御賽銭も奉納するし。

それから20数年間、大切にガラスケースに入れて保管し飾り続けたのだが、とある理由があり、感謝の気持ちと、断腸の思いで、破棄したのだ。

しかし、手放す瞬間からもう次の新しい神輿を作る事に気持ちが向いていて、新・神輿を作ろうと。

そして、今、完全に蘇ろうとしている。
今回は完璧な塗装もほどこし、俺が生まれた南品川の総鎮守、荏原神社・天王祭(通称・かっぱ祭り/荏原神社・例大祭)の御神面まで、完全に再現。
「御神面神輿海中渡御」でも使用されている、伝統ある荏原神社のお面だ。
また、大拍子(品川拍子)と呼ばれる桶胴太鼓を神輿に取り付けて、太鼓と笛の調子に合わせて神輿を担ぐという伝統がある。
この大拍子の桶太鼓も、レプリカで完全に再現製作中。
正に、南品川仕様の神輿だ!

申し訳ないがいくらお金を頂いても、これだけは絶対に手放さないな(笑)
おそらく品川の祭好き、神輿好きな人が見たら、涙ものの作品だと思う。

少し品川の祭りの事を書いてみよう。
以下、公式サイトの俺のコラムから引用するが、この祭りのメイン行事である「御神面神輿海中渡御」は、1751年(宝暦元年)6月8日、品川の猟師町(現在:洌崎町会(寄木神社)付近)の海域で大量の魚と一緒に御神面が入り、 その後「荏原神社」に奉納されて以来、豊漁と豊作を祈願して行われてきた。
この事から、この御神面の上がった海域の洲を「天王洲」と呼ぶようになり、現在も「天王洲」として地名が残っている。
(現在この海域は埋め立てられ、「天王洲アイル」として高層ビルが立ち並び、東京の新名所として近代的な町の姿になっている。)

この為、全13町会が町内渡御を行う各神輿においても全て「御神面」が取り付けられ、さらに1尺4寸前後の桶胴太鼓を神輿に取り付けて大拍子(品川拍子)を奏で、太鼓と笛の調子に合わせて神輿を担ぐという品川の伝統的な神輿 (祭り)である。


「御神面神輿海中渡御」の神輿は昭和2年まで「荏原神社宮神輿」が使われてきたが、現在は元猟師町である洌崎町会(寄木神社)の中神輿で行っている。
天王祭の最終日(日曜日)の午前中に、近年はお台場・海浜公園(東京都港区台場)の浜まで神輿を船で運び、海で荒々しく担ぐ。
自分が使用している太鼓や台などの楽器は、全て 「㈱宮本卯之助商店」製であるが、この海中渡御を行っている中神輿も「㈱宮本卯之助商店」製である。
「㈱宮本卯之助商店」は、文久元年に元々が「太鼓店」として創業した東京・浅草の一流太鼓メーカーで、宮内庁をはじめ明治神宮など全国の神社・仏閣にも太鼓を納めているが、神輿製作にも力を 入れており、品川の神輿はもちろん全国各地に納め、浅草・三社祭りの100基以上ある神輿のほとんどを納めている。
他、山車・祭礼具・神社・神具・各種邦楽器などを扱っており、江戸時代~現在まで太鼓を作り続けて140年以上の老舗だ。


品川と聞くと、トレンディードラマや映画などに出てくるような都会的なのイメージが強いかもしれない。
確かに、IT企業が入った高層ビルも沢山あるし、アミューズメントパークなどもオープンしている。
品川駅(港区)には新幹線が停まるようになったし、羽田空港も近いためビジネスマンや外国人の姿も多い。
しかし 自分が生まれた南品川は、現在でも少し路地を入れば木造平屋の家屋が並び、井戸水で洗濯をしているおばあちゃんもいれば、井戸の横で「井戸端会議」もしてる。
焚き火もしてるし、ステテコに腹巻姿で歩いているおじさんもいるし、昭和の風景をそのまんま残している地域も多い。


昨年2011年は東日本大震災の影響で、祭が中止となった為、本年は、6月8日(金)、9日(土)、10日(日)に二年ぶりの開催となる。

今年は南品川の隣町になる、北品川の総鎮守・品川神社・例大祭も同日程で開催される。
土曜日の午後などは、南北30基ほどの神輿が同時に出る事になり、かなり賑やかな状態になるだろう。


品川駅の南、八ツ山橋の旧東海道の始まりから、南は鮫洲の手前まで。
また、この区間の第一京浜国道(国道15号)の左右も賑やかな祭一色となる。


俺が2歳から太鼓を始めたキッカケの一つでもあるのが、南品川の祭の太鼓。
いわゆる大拍子(品川拍子)である。
もう一つは、盆踊りの太鼓。通称、盆太鼓だ。


今年のお祭りまでには、神輿プラモデル・品川レプリカ版の製作が間に合うかな。

かなりの根気と神経を使う作業だが、6月8日の、荏原神社・天王祭(通称・かっぱ祭り/荏原神社・例大祭)当日までには、我が家にも神輿が鎮座されるであろう。

神輿感謝!
PR
PREV ←  HOME  → NEXT
プロフィール
HN:
御木裕樹
性別:
男性
職業:
和太鼓奏者・音楽家
趣味:
マジック・ゴルフ・テレビゲーム・麻雀・ものまね・釣り・映画やビデオを見る事・強く握手して泣く事
自己紹介:
1973年9月22日、東海道 品川宿 南品川宿出身
丑年、乙女座、A型
視力:左・右1.0
足のサイズ:25cm

好きな言葉:努力、根性、信は力なり。
特技:人間を見極める事、嘘を見抜く事、先を読む事。
短所:心配性、後悔する事。
譲れない事:礼儀、挨拶、義理、筋、人情、基本の大切さ、このブログ。

よく言われる事:昭和の漢、明治の漢、熱血、繊細、完璧主義、鋭い、神経質、面白い、変わらず信念を貫いてほしい。

嬉しい経験:ゴルフでエースを達成した事。シュノーケリング中に目の前にマンタが現れて一緒に泳いだ事。

苦い経験:過密な公演ツアー中にホテルで起きたら、次の公演場所に行く為に乗るはずだった飛行機の離陸時間を過ぎてた事(笑)
ちなみに次の便でリハーサルにはちゃんと間に合ったが、かなり反省した苦い経験。

痛い経験:ナムコの『太鼓の達人』が出た頃ゲーセンでやったら、後ろに並んでた女子高生2人組に「チョ~マジで上手くな~い!」と、語尾上げで誉められた事(笑)

面白い経験:仕事の打ち上げでみんなで高級クラブに飲みに行った時に、マジックはやらされるわ、モノマネはやらされるわで大汗かいて、全然打ち上がれなくて(笑)、挙句の果てに帰り際にホステスに「ありがとう!本当に楽しかったです!」って言われて、どっちが客だか分からなかった事(爆笑)

好きな生き物:ホホジロザメ
好きな色:紫、黒、金
好きな人:軽くてノリが良くて冗談ばかり言うが実は“本物”の人。飾らない人。
嫌いな人:挨拶ができない人、またはしない人、礼儀・作法が無い人、気が利かない人、マイペースな人、自己中心的な人、初対面でタメ口の人、売れたいと思ってる人、金・地位・名誉の為に人を裏切る人、ネバネバしてる人。

好きなテレビ:スクール★ウォーズ、西部警察(シリーズ)、ドリフ大爆笑、遠山の金さん(杉良太郎バージョン)
好きな映画:ターミネーター(1~2作)、ジョーズ(1作目)、猿の惑星(1~3作)、バタリアン(1作目)

好きな食べ物:納豆、梅干、白米、味噌汁、ハンバーグ、たこ焼き、すもも。
嫌いな食べ物:セロリ、蟹、甘いもの。
好きな飲み物:ポカリスエット、生ビール、水、コーヒー。
タバコ:MILD SEVEN
好きな音楽:HIPHOP、ラップ
好きな国:フランス領・ポリネシア(タヒチ)
好きな場所:静岡県・伊豆半島(特に伊東)、沖縄
Copyright (C) 2024 和太鼓奏者・御木裕樹 オフィシャルブログ All Rights Reserved.

Photo by (c)Tomo.Yun   TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]