一つの事を極める事が、どんだけ大変な事か。

俺は2歳から和太鼓を叩き続けてきているが、和太鼓歴46年目になった現在も、もちろん極まっていない。

46年間ほぼ毎日太鼓を叩いて研究してきたが、極まらない。

当たり前だ。
芸道は極まるものではないからだ。

一生極まらない。
極まったと思えば極まるが、極まったと思った瞬間に全てが終了する。終わる。
もうそれ以上伸びないからだ。

それが芸というもので、それが芸の道　芸道（げいどう）だ。
人の道で　人道
芸の道で　芸道

この道を極めるべく歩む過程が一番輝く。
輝き続ける。
道を極めようと努力・精進する過程が、一番大事で、死ぬまで追求して死ぬ。

芸の道を極めるべく歩む。
目指すは、道を極める。

極道だ。


生きる為にはお金が必要だ。
働かなくてはならない。
だが、これに惑わされてはいけない。

道を極めようとする事の妨げになる。
なぜなら、道を外れても金の為にやったりし始めるからだ。

だから、金が無いと生きてはいけないが、金が狂わせる。


俺の考え方は単純だ。
生まれてきて太鼓に興味を持った。
好きで好きで、ずっとやり続けた。

気がつけばプロから声がかかり、チャンスを頂きプロとなった。
たまたま太鼓が金を稼ぐもの（プロ奏者）になった。

全てたまたま、気がつけば、あとから思えば　だ。

たまたま太鼓が好きになり
たまたま好きでずっと続いて
たまたまプロになり
たまたま金に繋がった

何一つ、金の為にとか、金目的とかではない。

だからこそ、芸の道を極める　という本線からブレずに、信念を曲げずにやってこれたと思っている。

金なんか後からついてくるものだ。


指導だってそうだ。
和太鼓 御木裕樹流 家元として、自分の門下をつくり弟子に指導しているが、商売として考えた事が今日まで無い。

本当に教えてほしいと思ってる人に、教えてるだけだ。

YouTubeひろちゃんねる　だってそうだ。
少しでも和太鼓をやる人達が楽しく幸せになれば、少しでも参考になればという気持ちだけだ。

だから、いつでも和太鼓というものを、商売として考えた事がない。

だからこそ、極める為にずっと努力してても全く苦にならないし、好きな事だから楽しくて仕方ない。

たまたま金に繋がったとはいえ、プロだから、演奏や指導の対価は金だけどな。
まぁ車を買い、税金を払い、飯を食ってるのも、全て和太鼓で稼いでる金だけどな。

だけど、見失わない。
ブレない。

絶対にな。

俺の事を裏切るヤツは、今も昔も沢山居るさ。
そんな事はどうでもいい事で、俺には必要無い。

だが俺は裏切らないぜ。
絶対にな。
そういう生き方だからな。

生き方を曲げるくらいなら、自分を曲げるくらいなら、死んだほうがマシだ。

昔からこんな事ばっかり書いて、誰も読まないと思ってたんだが、これがまた色んな人から俺のブログを読んで生き方が変わったとか、生き様が好きだとか、沢山メッセージを頂いているんだよ。
本当に感謝だ。

俺の大先輩から、ブログを読んでここを真似してる　とか言われて、恐縮でしかないが、本当に心から嬉しい。

少なくとも、影響力あると思ってるし、今現在、和太鼓のプロを目指してる若者も居るし、俺の演奏を観て憧れてプロになった人も実際にいるからな。

信念を貫き通して頑張ってもらいたい、と願うばかりだ。

道を極める事は大変だが、極まらないが、極めるべく前に進む。
たからこそ、飯が美味いし、汗をかくし、やりがいもあるってもんよ。

ありがとう❤️❤️❤️